発達障害と診断される人が年々増加しています。子供だけではなく、大人になってから気づくことも珍しくありません。

 

また発達障害は遺伝しやすいという話もあります。この記事では発達障害の特徴と診断基準、遺伝性について詳しく解説していきます。

発達障害の具体的な特徴

 

発達障害とは生まれつき脳の一部に障害があり、日常生活に様々な支障が出ることを指します。

 

文部科学省が行った調査によると、発達障害の児童・生徒数は9万人を超えています。20年前と比べると約7倍に増えています。

 

発達障害にはいくつかの種類があります。自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などがよくみられる症状です。

 

発達障害でよく見られる具体的な特徴をあげてみます。

 

≪発達障害の特徴≫

★人とのコミュニケーションがうまく取れない

★勉強についていけない

★落ち着きがなく人の話が聞けない

★1つのことに夢中になってしまう

★人よりも行動が遅い。優先順位がつけられない。

 

見た目ではわからない場合が多く、周囲になかなか理解してもらえません。先天性のものですので自然に解決する事もありません。

 

仕事や勉強ができないのは、努力が足りないからだと指摘されがちです。しかし発達障害が原因の場合もあるので、明らかに能力が欠けている場合は病院で検査を受ける必要があります。

 

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発達障害の診断基準

 

発達障害の診断は医師が行います。子供の場合は小児科や児童精神科、大人の場合には精神科で検査を受ける事が可能です。

 

具体的な検査としては脳波を取ったり、面談をしたり、簡単な知能テストを行ったりします。日本では「DSM-5」や「ICD-10」といった診断基準が採用されています。

 

ただ、発達障害は人によって現れ方がまったく異なります。この分野に詳しい専門医の診察を受けることが重要です。

 

治療法については今のところ解明されていません。障害は病気とは違って治る事がないので、どうやって付き合っていくかが大切になります。

 

また発達障害だからと言って、すべてができないというわけではありません。例えばIT業界にはコミュニケーションは苦手でも、パソコンは得意というプログラマーが多く働いています。

 

現在は「できないところをサポートしよう」という治療方針が採用されています。周囲の適切なサポートさえあれば、発達障害があっても社会人として立派に活躍することは十分に可能です。

 

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子供に遺伝しやすいってホント?

 

発達障害の原因は先天性(生まれつき)の脳障害です。そのため遺伝によって引き継がれてしまったのはないかと心配する親が多くいます。

 

結論から言うと、遺伝による影響は否定できません。親子で同じような特徴が出る事例はこれまでにも多く報告されています。

 

ただしあくまでも傾向であって絶対ではありません。両親が健常だとしても、子供に発達障害がある場合もあります。

 

また遺伝以上に重要なのが「環境」です。環境とは、親の年齢や出産時の合併症、妊娠中の食事、公害の影響などを指します。

 

お母さんのお腹の中でどのように育ってきたかはとても重要です。この部分は努力次第で改善できるので、ぜひ気をつけたいところです。

 

なお発達障害は「親の愛情が足りない」「親のしつけが悪い」ことが原因と思っている人もいますが、これはまったく根拠がないニセ情報です。

まとめ

 

晩婚化による出産の高齢化が進む中で、発達障害は今後ますます増えることが予想されています。決して他人事ではありません。

 

1つだけ確実なのは本人が発達障害である事を気づくのが遅れるほど、自分の能力の低さに落ち込み苦しんでしまいます。

 

様々な人の個性を尊重して受け入れる。とても難しい課題ですが、社会全体で取り組んでいく必要があると感じます。

 

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