子供の咳(せき)は止まらなくなる事がよくあります。特に夜は咳が止まらずに吐くときもあるので心配になりますよね。
この記事では咳が止まらない場合の対処法についてまとめました。危険なサインが出ている場合には迷わずに病院へ行くようにして下さい。
子供の咳が止まらない時の3つの対処法
この記事を読まれている方は、お子さんの咳が止まらなくて困っている状態ではないかと思います。そこでまずは即効性がある対処法について3つピックアップします。
1、背中をさすってあげる・軽く叩いてあげる
子供の気管支は大人に比べて狭く、痰をうまく出すことができません。痰がノドに詰まるとそれを取り除こうとして咳が出る原因となります。
寝ていて咳が止まらない場合には、一度体を起こしてあげてください。そして背中をさすったり、軽く叩いてあげると痰が出やすくなります。
子供は咳が止まらないと不安になるものです。お母さんが背中をさすってあげると、子供は安心して再び眠りにつくことができます。
2、水分を取らせる
水分を取る事で呼吸がしやすくなります。1度に飲ませるのではなく、少量ずつ何度かに分けて飲ませるようにしましょう。
水はあまり冷やしすぎないようにします。おすすめは薬局などで売られている経口補水液で、脱水症状を防ぐ効果に優れています。
喉を乾燥させるとよくないので、加湿器を使って部屋の湿度を適度に保ちます。夜間は窓を開けないようにして下さい。
3、咳止めを飲む
咳が止まらなくて子供が辛そうな場合は咳止めを使います。子供への薬の使用は賛否両論ありますが、苦しみを取り除いてあげるのが最優先です。
キッズバファリン咳止めシロップ、小児エフストリンシロップなど薬局に行くと子供向けの咳止めが売られています。もしものときのために常備しておくとよいでしょう。
1~3の方法を順番に行っていけば、時間の経過とともに徐々に症状は改善されていくはずです。一方でこんな症状が出ている場合には、夜間救急を含めて病院へ行くようにして下さい。
こんな症状が出たら迷わず病院へ!
最も注意しなければならないのは呼吸困難です。呼吸が正常にできなくなると全身に酸素が行き届かなくなり、命の危険につながります。
呼吸と顔色をチェックして、いつもと明らかに様子がおかしい場合には昼夜問わず病院を受診するようにして下さい。緊急の場合は救急車を呼びましょう。
咳にはいくつか種類があります。子供に最も多いのは「コン、コン」という乾いたような咳で、風邪の症状の時によく見られます。
危険なのは「ゴホン、ゴホン」という痰が絡んだ湿ったような咳と、「ケンケン」という犬がほえるような咳をしているときです。
これらは肺炎など重い病気が隠れている可能性があります。従って早い段階で病院へ行って検査してもらうことが必要です。
電話番号「#8000」は小児救急でんわ相談ダイヤルです。専用の医療スタッフがアドバイスをくれます。救急車を呼ぶべきか迷った時には利用してみるとよいでしょう。
まとめ
子供は風邪を引きやすく、よく咳をします。苦しそうなお子さんの姿を見ているのは親としても非常に辛いものです。今回ご紹介した対処法はぜひ覚えておいてもらいたいと思います。
また子供の様子をしっかりと観察して、必要があればすぐに病院へ行く事が重要です。なかには急を要する場合もありますので、まずは「#8000」に相談してみて下さい。
大切な子供を守れるのは親しかいません。元気なお子さんの笑顔を早く取り戻すためにも、今できることはすべてやってあげてほしいと思います。