新型出生前診断(NIPT)を希望する35歳以上の妊婦が増えています。血液検査のみで簡単にできる事もあり今後ますます広まりそうです。

 

この記事ではNIPTの費用、メリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみて下さい。

新型出生前診断(NIPT)とは?

 

ドラマ「コウノドリ」で取り上げられて話題になった新型出生前診断は、35歳以上の妊婦が受けられる胎児の染色体異常を発見する検査です。

 

従来の出生前診断は妊婦に身体的な負担がかかるものばかりでした。しかし新型出生前診断は、わずか20ccの血液検査のみで異常の有無を調べることができます。

 

染色体異常で最も多くみられるのがダウン症です。新型出生前診断で陽性反応が出た場合、80~90%の確率で胎児に何らかの障害がある事になります。

 

逆に陰性反応だった場合、胎児に障害は99%ありません。障害の有無を生まれる前に判別できるのが新型出生前診断の大きな特徴です。

 

新型出生前診断を希望する妊婦さんは急増しています。出産は高齢になればなるほど胎児に異常が出るリスクが高くなります。

 

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新型出生前診断の検査費用は?

 

新型出生前診断は保険適用外で全額自己負担となります。費用は病院によって違いますが、20万円前後が一般的な相場です。

 

現在、保険適用化に向けて検討されています。晩婚化により35歳以上の妊娠・出産が増えている背景もあり、検査を希望する妊婦からは保険が適用されるようにしてほしいという強い要望が出ています。

 

もし新型出生前診断で陽性反応だった場合には、確定検査を勧められます。確定検査は羊水検査を行う場合が多く、費用はこちらも保険適用外で約20万円です。

 

新型出生前診断から羊水検査となると、費用は合わせて40万円近くになります。お金にゆとりがある妊婦しか受けられないというのが現状です。

新型出生前診断のメリット・デメリット

 

新型出生前診断のメリットとデメリットについてまとめておきます。

 

【メリット】

〇親が胎児の障害を事前に知る事で心の準備ができる。

〇事前に胎児の障害について勉強することができる。

〇血液検査のみでできるので母体に負担がかからない。

〇胎児が生まれてからの計画を立てることができる。

 

【デメリット】

●陽性反応が出ても、胎児に障害がない場合もある。

●費用が高額で追加検査が必要になる場合もある。

●検査結果が出るまでに2週間程度時間がかかる。

 

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新型出生前診断の大きな課題

 

新型出生前診断を行えば、胎児の障害の有無を知ることができます。しかしそれは「命の選別」につながるという批判もあります。

 

それを裏付けるデータがあります。新型出生前診断で陽性反応が出た場合、90%以上の妊婦が人工中絶手術を望んでいます。

 

新型出生前診断の本来の目的は「赤ちゃんが生まれてくる前に親が準備できる」ことです。それは親にとっても赤ちゃんにとってもプラスに働きます。

 

しかし現実は障害が見つかれば、中絶を希望する妊婦が後を絶ちません。障害がある子は受け入れないという風潮が広まりつつあります。

 

育てていくのは親ですので、他人がとやかく口を出す問題ではないのかもしれません。それを理解しながらも、命の選別が現実に行われている事には懸念を抱いてしまいます。

 

A:「障害があってもなくても受け入れるので検査は受けません」

 

B:「障害がある場合に備えて準備をしたいので検査を受けます」

 

C:「障害があれば育てていく自信がないので中絶を希望します」

 

どれが正解なのでしょうか?その答えは1人1人違うと思います。もしかすると本当に大切なのは正解を考える事なのかもしれません。

まとめ

 

新型出生前診断は血液検査のみで、胎児の障害の有無を知ることができる検査です。母体への負担がかからないのは大きなメリットでしょう。

 

費用は保険適用外なので約20万円と高額です。また35歳以上しか受けられないという制約もあり、検査を受けられる妊婦は限られています。

 

陽性反応だった90%以上の妊婦が人口中絶を希望している現実から、命の選別につながるという批判もあります。

 

しかし選択肢が増えたのは大きな前進であり、この制度が良い方向に向かってくれることを心から願います。

 

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